外国為替のしくみ


外国為替とは?


異なる2つの通貨を交換することを、外国為替といいます

日本の通貨は「日本円」です。
円を持っていれば、日本国内での買い物には困りません。

しかし、米国に行って買い物をしたいと思っても、米国の通貨は「米ドル」ですから、お店で円を出しても買い物ができません。
米国で買い物をするためには、「円」と「ドル」を交換する必要があるのです。
この二つの通貨を交換することを外国為替といいます。

また、通貨を交換するときの交換比率のことを「為替レート」と言います。

たとえば、1ドルを交換するのに105円を支払ったら、「1ドル=105円」が日本円と米国ドルの為替レートになります。
この為替レートは、日々24時間変動しているのです。


外国為替市場とは?


外国為替市場とは、世界中で行われている外国為替の取引全体を総称したものです。

「市場(しじょう)」と聞くと、証券取引所のようなところを思い浮かべるかもしれませんが、“外国為替市場”という特定の建物や場所があるわけではありません。
外国為替は電話やコンピューター端末を使って、毎日24時間取引されています。
もちろん、日本だけでなく、世界各国で取引がおこなわれており、特に、東京・ニューヨーク・ロンドンは世界の3大外国為替市場と呼ばれています。 

また、外国為替市場はインターバンク市場( 銀行間市場 )と、対顧客市場のふたつに大別されます。

銀行をはじめとする金融機関どうしで通貨を買いたい人・通貨を売りたい人が電話やネットを通じて連絡をとりあい、取引(交換)を行っています。これをインターバンク市場(銀行間市場)といいます。

また、わたしたち一般消費者や企業と、インターバンク市場に参加している金融機関との取引を総称して、対顧客市場といいます。このインターバンク市場に参加している金融機関を通じ、通貨を交換することを為替取引といいます。

通常、外国為替市場という場合にはインターバンク市場を指しており、対顧客市場のレートは、インターバンク市場のレートを基にして決められることとなります。


外国為替市場はいつ行われているの?


外国為替市場は、株式市場と異なり、24時間いつでも取引が行われています

外国為替市場は、1対1の相対取引であり、「売りたい」人や会社と、「買いたい」人や会社が存在すれば、時間を問わず取引が成立することとなります。

そこで、よくニュースで聞く「ニューヨーク市場」「東京市場」「ロンドン市場」などは、一体なんでしょうか。
いくら外国為替市場が24時間取引OKでも、現地時間で日中のほうが、取引量が自然と多くなります。そのため、その時間によく取引されている場所(つまりその時点で日中)を、「○○市場」と呼んでいるのです。


円高・円安とは?


「円高」とは「円の価値が高くなる」ことを意味します。反対に、「円安」とは「円の価値が安くなる」ことを意味します。

でも、よく新聞で「円高によって景気が悪くなる」などと言われますね。それはどうしてなのでしょうか。

たとえば、日本のメーカーが米国で乗用車を1万ドルで売っているとしましょう。
1ドル100円の場合、1台売ったら100万円が手に入ります。ところが、円の価値があがって為替レートが1ドル95円になると、1台売っても95万円しか手に入りません。売上が減ってしまいます。
すべての場合に「円高=円の価値が高くなる」ことがいいとは限らないのです。


外国為替レートとは?


外国為替レートとは、2 つの異なる通貨を交換するときの交換比率を指しています。

米ドル/円の取引の場合は、1 ドル= 110 円 40 銭という具合に、1 ドルを何円で交換できるかが表示されます。

また、「 110.30 − 40 」とように、
売りと買いの値段を同時に提示する方法を「ツー・ウェイ・クォート( Two Way Quote )」と言います。

経済ニュースなどでは「1 ドル、110 円 30 銭から 40銭」という言い方をしていますが、
この場合の意味は、「30 銭から 40 銭の間」で取引が行われているという意味ではありません。

「 110. 30 − 40 」の場合、
左の 30 銭はビッド( Bid )と言って、売りの値段を表します。
右の 40 銭はオファー( Offer )と言って、買いの値段を表しています。

つまり、1 ドルを 110円30銭で売ることができ、110円40銭で買うことができるのです。

外国為替取引は「安く買って、高く売る」ことが基本になります。

またこの際、
ドルを買うときのレート(この場合110.40円)を「Askレート」、
円を買う(ドルを売る)ときのレート(この場合110.30)を「Bidレート」といいます。
(これは、外貨預金等でのTTS・TTBに相当するものになります。Askレート=TTS、Bidレート=TTB)

また、このAskレートとBidレートの差をスプレッドといいます。

このスプレッドの差が大きければ大きいほど金融機関は儲かり、逆に、投資家は損をするわけです。



外国為替の変動要因


外国為替の変動要因については、
政治経済を始め、マクロ的な要因とミクロ的な要因が複雑に絡み合っていることから、確固とした要因はありません。

ただし、大きく分けるとファンダメンタルズ要因と市場の需給要因、政策要因の3つに分けられるといわれています。

【例】 日経平均株価が今年最高値を更新した
【例】 原油価格が高騰した
【例】 ○○○○で戦争が勃発した

【例】 日本の半導体輸出額が拡大
【例】 外国人投資家の多くが円買いに動く

【例】 日本銀行が円買い介入を実施
【例】 米国財務省が金利の引き上げを発表
【例】 G7の席でNATOが米国の関係強化に同意